HISTORY旭川市の100年

今から100年前の1922年(大正11年)8月1日。
旭川は、札幌・函館・小樽・室蘭・釧路と一緒に市制が施行されました。

先人たちが築き上げてきた旭川市の歴史を一緒に振り返ってみましょう。そして、次の100年の旭川を目指した取り組みなどをご紹介します。

FUTUREこれからの100年

「旭川」の命名由来

旭川という自治体名は、市内を流れる忠別川をアイヌが「チュクペッ」と呼んでいると和人が聞き取り、それを「チュプペッ」(cup-pet:太陽、川)、転じて「日が昇る川」と解釈して1890年(明治23年)に命名されました。川の街、旭川ならではの命名で、川はこの地に様々な富をもたらしてくれました。

START of HISTORY 歴史の始まり START of HISTORY 歴史の始まり

1885年 明治18年
  • 1885年 明治18年

    近文山から国見

    岩村通俊らが近文山から国見を行い、上川原野の地に可能性を見いだし、再び「北京」の設置を建議した。

1890年 明治23年
  • 開村

    9月20日、旭川・神居・永山の3村が設置。
    翌年、屯田兵の入植や稲作が始まった。

1901年 明治34年
  • 1901年 明治34年

    第七師団移駐

    旭川に第七師団が移駐すると、全国各地から人が集まり、街を大きく発展させた。日露戦争(1904−1905年)への派遣も旭川から行われた。

ここに旭川市制施行
1922年 大正11年
  • ここに旭川市制施行

    明治33年(1900年)に町へ改称し、大正3年(1914年)の区制施行を経て、札幌・函館・小樽・室蘭・釧路と同時に市へ移行した。この年の人口は約6万人で、北海道第4位であった。当時の庁舎内窓口業務は、パソコンを始めとする機械類などはなく、すべて人と紙による手作業だった。

DEVELOPMENT HISTORY 発達の歴史 DEVELOPMENT HISTORY 発達の歴史

1929年 昭和4年
  • 1929年 昭和4年

    第1回慰霊音楽大行進

    第七師団ラッパ隊、旭川師範学校、朝日小学校、旭川市民管弦楽協会、合同酒精音楽隊など10団体約200人が参加した。

シンボルたる旭橋完成
1932年 昭和7年
  • シンボルたる旭橋完成

    今年90周年を迎える現旭橋が完成した。高欄の両正面には「誠」という文字を中心に、忠節・礼儀・武勇・信義・質素の軍人勅諭が掲げられた。橋の真ん中には路面電車も走っていた。

POSTWAR HISTORY 戦後の歴史 POSTWAR HISTORY 戦後の歴史

1945年 昭和20年
  • 終戦直後

    終戦直後、引き揚げ者らによる露店が開設され、食糧難インフレが続く市民の生活を支えた。師団通は平和の願いを込めて平和通となった。

1950年 明治25年
  • 北海道開発大博覧会

    開村から60年。常磐公園、石狩川河畔、護国神社内が会場となり、7月15日から8月23日までの40日間で延べ51万人来場。戦後復興の契機の一つとなった。

  • 1950年 明治25年
1960年 昭和35年
  • 3代目旭川駅完成

    現在の旭川駅の1つ前となる3代目旭川駅が完成。地下に旭川ステーションデパートを持つ民衆駅となる。駅が新しくなり、駅前の開発が盛んに進むようになる。

MODERN HISTORY 現代の歴史 MODERN HISTORY 現代の歴史

1967年 昭和42年
  • 1967年 昭和42年

    旭山動物園開園

    今年55周年を迎える 旭山動物園が開園した。この頃、人口は約29万人で北海道第2位となった。

1972年 昭和47年
  • 日本初歩行者専用道路 園買平誕物和生公通

    平和通買物公園誕生

    今年50周年を迎える買物公園が誕生した。駅前の幹線道路が、「人間のための道路」として日本で初めての恒久的歩行者専用道路となった。

1990年 平成2年
  • 1990年 平成2年

    開村から100年

    開村から100年。全国から著名なまつりを15団体招へいし、3日で延べ69万人の観客動員数があり、大きな賑わいと経済効果があった。

FUTURE 現代から未来 100 この先の100年へ FUTURE 現代から未来 100 この先の100年へ

2014年 平成26年
  • 北彩都あさひかわ完成

    旭川駅周辺地区の約85.5haを整備・拡充し、豊かな自然と都市機能が調和する中心市街地が完成した。

市制100年
2022年 令和4年
  • 市制100年

    2022年、市制施行から100年。旭川市では記念式典や野外フェスティバルなどのイベントを実施。また、この年から「市民の日」を設け、市内のいろいろな場所でワークショップやスタンプラリーを開催し、もっと旭川を知ってもらう年とする。次の100年に続く「ワクワクするまち・旭川」がスローガン。

2023年 令和5年
    世界と進む旭川へ
  • 新庁舎完成

    2023年11月に、旭川市新庁舎が完成。市民と行政の接点として発展してくことが期待されている。

世界と進む旭川へ
2030年 令和12年
  • リーダーシップ

    日本最北端の中核市として、地域をけん引する新たな価値を創り上げ、一人一人が幸せを実感できる旭川の実現。ワークライフバランスの実現、環境問題、ゼロカーボンなど、国際的な目標とも歩調を合わせて進む。

2050年 令和32年
  • どんな旭川が見えてくるだろう。

    意外とすぐにやってくる約30年後。
    今小学生の子ども達は働き盛りの大人へ成長し、今働き盛りの大人たちは、ゆっくり人生を振り返る。今、やっていることが正しかったと胸を張れるように、今この時を歩もう。

2122年

きっと、100年後も
すばらしい旭川のために

明治の開村から、激動の昭和を経て令和の時代となりました。旭川市は、今大きな転機を迎えようとしています。

世界中の考え方を変化させた新型コロナウイルス感染症対策、ゼロカーボンや地球温暖化への取り組み、経済や少子化問題など抱えている事柄は旭川市内だけではなく、国や世界レベルと同じものになってきています。北海道の一都市という立場から、世界の未来を見つめる存在になることが求められているのかもしれません。

私たちにできることは小さいかもしれませんが、そのひとつひとつの取り組みが、きっと100年後に花咲くことを夢見て、そしてこれからを担っていく子孫達へのメッセージとして残るようにしたいものです。

100年後の未来へ、何を遺すべきだろう? 100年後の未来へ、何を遺すべきだろう?